日韓演劇交流センター
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韓国現代演劇ドラマリーディング2013
Vol.6

2013年2月20日(水)〜24日(日)
会場=シアタートラム(世田谷区太子堂4-1-1)

韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.6

2月20日(水)19時/22日(金)19時 開演
キム・ミンジョン作『海霧』
翻訳:宋美幸 演出:鈴木アツト

2月21日(木)19時/23日(土)14時 開演
ペ・サムシク作『白い桜桃』
翻訳:木村典子 演出:明神慈

2月23日(土)19時/24日(日)14時 開演
ソン・ギウン作『朝鮮刑事ホン・ユンシク』
翻訳:浮島わたる 演出:広田淳一

2月22日(金)19時〜
歓迎セレモニー

2月24日(日)17時〜
シンポジウム『日韓演劇交流の現在』
キム・カンボ ソン・ギウン 松本祐子 司会:坂手洋二

提携=(公財)せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援=駐日韓国大使館 韓国文化院 世田谷区
助成=文化庁 日韓文化交流基金

アフタートーク

20日 鈴木アツト 司会:林英樹
21日 明神慈 司会:小松杏里
22日 キム・ミンジョン/宋美幸 司会:鈴木アツト
23日 広田淳一 司会:津川泉


◆入場料(全席自由)
料金:各1,500円(全席自由)
通し券=3,000円
(日韓演劇交流センターのみ取扱)
前売開始:2012年1月14日(月)
料金:500円(全席自由)
※ドラマリーディングの半券提示の場合は無料になります。

会場:シアタートラム
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1 TEL:03-5432-1526
東急田園都市線三軒茶屋駅(渋谷駅より2駅5分)
世田谷線三軒茶屋駅となり

チケット取扱
劇場チケットセンター
TEL:03-5432-1515(10:00〜19:00)
パソコン http://setagaya-pt.jp
携帯 http://setagaya-pt.jp/m/
日韓演劇交流センター(東京演劇アンサンブル内)
TEL:03-3920-5232(11:00〜18:00)
オンラインチケットサービス http://www.tee.co.jp/ticket-nikkan.html
携帯用 http://cnfti.com/met6248/

【車椅子スペースのご案内】 (定員有・要予約)
料金:10%割引・付添者は無料(1名様のみ)
お申込み:劇場チケットセンターのみ扱い
申込締切:ご利用希望日の前日

【託児サービス】(定員有・要予約)全公演有り
料金:2,000円
対象:生後6ヶ月以上9歳未満
お申込み:TEL03-5432-1526(劇場)
※障がいのあるお子様についてはご相談下さい。

◆お問い合わせ
日韓演劇交流センター
〒177-0051 東京都練馬区関町北4-35-17 東京演劇アンサンブル内
TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433 
MAIL akira◎tee.co.jp(◎を@に変えてください)


漁船前進号は、度重なる操業の失敗でどん底に追い込まれていた。
最後の望みを抱いて出航した前進号が積んできたものは

『海霧 

作=キム・ミンジョン
翻訳=宋美幸
演出=鈴木アツト

■出演
狗丸トモヒロ
大西健次(イッツフォーリーズ)
加藤亮佑
金田海鶴
島田静仁(青年劇場)
谷英明
根本大介
林英樹(テラ・アーツ・ファクトリー)
保木本佳子(劇団パンと魚の奇跡)
水谷圭見(イッツフォーリーズ)
吉田俊大

■あらすじ

大海原に浮かぶ、一隻の船。その名は、前進号。サヨリ漁を営む前進号の男たちにとって、今日の決断はとても重要だ。度重なる不漁が、彼らをどん底まで追い込んだのだ。次に失敗すれば、船は廃業となる。最後の望みを抱き、前進号は出航する。

船上という閉ざされた空間の中で、男たちは感情を爆発させる。苦楽を共にしてきた仲間。しかし、彼らが起死回生に狙うのは、大漁の夢ではない。船に朝鮮族を乗せ、韓国まで密航させる裏の仕事だ。深まる乗員たちの対立の溝。窮地から抜け出すためとはいえ、これは危ない橋なのだ。不安と葛藤が、際限なく膨らんでいく。

ひっそりと闇の中を進む船を、いつしか、波と風が囲んでいた。雨足が強くなり、そして、濃い霧。海で出会う濃い霧を海霧という。何よりも怖いのはこの霧だ。波にも道があり、風にも道があるが、霧には道がないからだ。やがて、一つの事件が起こり、それさえも霧の中に飲み込まれていく……

金旼貞(キム・ミンジョン)=作者

1974年、忠清南道唐津市に生まれる。幼い頃から作家になる夢を抱き、檀国大学国語国文学科を卒業後、韓国芸術総合学校の演劇院にて劇作科(芸術専門士課程)を専攻する。在学時に執筆したデビュー作『家族ワルツ』が、第7回国立劇場新作戯曲フェスティバルで当選。実話を基にして書かれた『海霧』は、2007年に劇団ヨヌ舞台で公演され、その年の韓国演劇ベスト7に選ばれる。他の主な作品に『十年後』(劇団小さな神話戯曲公募当選)、『私、ここにいる!』(ソウル演劇祭新作戯曲公募当選)、『吉三峰伝』(ソウル文化財団公演芸術作品公募創作支援事業選定)など。2011年の秋には代表作を収録した戯曲集も発刊された。

鈴木アツト(劇団印象-indian elephant-)=演出

劇作家、演出家。2003年、劇団印象(いんぞう)-indian elephant-を旗揚げ。「遊びは国境を越える」という信念の元、“遊び”から生まれるイマジネーションによって、言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を創作している。
2010年より韓国演劇人との国際共同制作を開始。2012年、「匂衣(におい)〜The blind and the dog?(以下、匂衣)」が、演戯団コリペの李潤澤氏の目に留まり、韓国・ドヨ創作スタジオで上演。同年夏、「匂衣」が、密陽夏公演芸術祝祭、居昌国際演劇祭に招聘される。9月には、「青鬼」がD.Festa(大学路小劇場祝祭)に招聘され、ソウルで上演。


江原道寧越の山里に住宅を借りた作家と女優の夫婦。作家は何もない庭を見て、白い桜桃の木があった祖父の庭を復元しようと考えるが……

『白い桜桃』 

作=ペ・サムシク
翻訳=木村典子
演出=明神慈

■出演

下総源太朗
小山萌子(エンパシィ)
永井秀樹(青年団)
中島美紀
町田カナ
宮崎雄真
中島愛子(オフィスPSC)
宮山知衣(テアトル・エコー)
高橋智哉
土井通肇(元祖演劇乃素いき座)
トシバウロン

■あらすじ

ソウルから東南に150キロ離れた町、ヨンウォル。静かな山里に住み始めた三人の家族と犬。庭園住宅の庭は、土壌を均したばかり。隅っこにレンギョウの古木がひっそりと佇んでいる。世間から忘れられた小説家アサンは大病後、何も書けずにいる。妻であり舞台俳優のヨンランは、ソウルの稽古で忙しい。高校生の娘ジヨンは、林檎ばかり齧っている。秋のある日、寝てばかりの老犬ウォンベクがいなくなってしまう。死の近い老犬がとった行動を契機に、死んだように生きていた人たちの魂に色が灯り始める。
劇作家のペ・サムシク氏は、十人の登場人物のひとりひとりを花に例えている。私も花好きなので、彼がこの舞台にどんな花を咲かせたいのか、想像することができる。大陸の更地にすっくと立てる俳優たちが集まった。
どうにもならないことに人々が地団駄を踏めば踏む程、地は固まってゆく。
そうして実りは、花を愛でる間もなく訪れようとしていた。

裵三植(ペ・サムシク)=作者

1970年生まれ。全羅道全州出身。ソウル大学人類学科卒業、韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。
現在、同徳女子大学文芸創作科教授。98年、韓国芸術総合学校演劇院劇作科在学中、ブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』を翻案。この作品で劇団美醜と出会い、劇作家の道へ進む。07年、大山文学賞戯曲部門、東亜演劇賞戯曲賞(『熱河日記漫歩』)、09年、東亜演劇賞戯曲賞(『白い桜桃』)を受賞。近年の代表作として『銀世界』(10年)、『蜂』(11年)、『三月の雪』(11年)などがある。この他、マダン劇、野田秀樹『赤鬼』、福田善之『壁の中の妖精』、井上ひさし『天保十二年のシェイクスピア』を脚色。

明神慈=演出

高知県生まれ。97年よりポかリン記憶舎の作・演出・舎長を務める。俳優の動きや声に残像や余韻が残る濃密な時空づくりが特徴。国内外で公演や「ポかメソッド 」ワークショップを展開。他団体への戯曲執筆、レジデンス公演も多数。2010年、ソウルのアルコ劇場で韓国演出家協会主催公演『ブレヒト-旅の軌跡-』を上演。2011年、高知県立美術館主催、日韓合同公演『WæNDERING』を上演。2012年7月、瀬戸内国際芸術祭主催、小豆島・中山農村歌舞伎保存会と『傾き者、まかり通る』を上演。四国学院大学非常勤講師。


日本支配下の京城(現ソウル)で実際に起こった乳児切断頭部遺棄事件。捜査するのは、内地から赴任してきたホン・ユンシク。

朝鮮刑事ホン・ユンシク』

作=ソン・ギウン
翻訳=浮島わたる
演出=広田淳一

■出演
伊東沙保
稲垣干城
今村沙緒里
小野智敬
笠井里美
祁答院雄貴(アクトレインクラブ)
斉藤直樹
竹口龍茶(はえぎわ)
中村万里
西村俊彦(マック・ミック)
本家徳久

■あらすじ

日本支配下の京城(現ソウル)で実際に起こった事件に着想を得て書かれた戯曲。韓国人と日本人、韓国語と日本語、科学と迷信、現実と幻想が入り乱れて展開される奇怪な事件の顛末記。昭和8年、京城の西大門警察署管内で前代未聞の奇怪極まりない乳児切断頭部遺棄事件が発生した。内地から新たに赴任してきたホン・ユンシクを加え、西大門警察の面々は事件解決に向け動き出す。いったい犯人は誰なのか? 赤ん坊の首を切り落とした目的は何なのか? 上層部の方針で失踪児童を当たっていくが、解決に向かうどころか、事件は連続殺人の様相まで呈してくる。容疑者たちは皆、それぞれに怪しいが決め手を欠き、捜査線上にはついにトッカビ(韓国の妖怪)まで浮かぶ始末……。やがて捜査方法を巡って警察内部の対立は頂点を極め、ついに二手に分かれて赤ん坊の体を探しに墓を暴きに出かけることになる。そして、事件は驚きの終結を迎える……。

成耆雄(ソン・ギウン)=作者

劇団「第12言語演劇スタジオ」代表。演出家、劇作家。
1974年、大邱生まれ。
延世大学国語国文学科在学中、東京外国語大学に交換留学生として来日。 
延世大学卒業後、韓国芸術総合学校演劇院演出科に進学、2006年芸術専門士(M.F.A.)課程卒業。
2004年「三等兵」(作、演出)をスウォン・ファソン(水原・華城)演劇祭などで上演して以降、劇作家兼演出家として劇団「第12言語演劇スタジオ」を主宰する。作、演出のかたわら、多数の日本の戯曲を翻訳、演出し、日本の演出家との共同演出による合同公演を行うなど、日本の演劇界との交流にも精力的である。また、日本支配時代を素材とした戯曲も数多く手がけ、人気を博している。
2010年「カガクするココロ-森の奥編」(平田オリザ原作)の脚色、演出にて第4回大韓民国演劇大賞作品賞受賞。

広田淳一(アマヤドリ)=演出

1978年東京生。2001年、東大在学中に「ひょっとこ乱舞」を旗揚げ。以降、全作品で脚本・演出を担当し、しばしば出演する。さりげない日常会話ときらびやかな詩的言語を駆使し、熱量と脱力が交錯する作品を発表。随所にクラッピングや群舞など音楽・ダンス的な要素も取り入れている。2011年にはソウルにて「アジア演出家展」に参加。韓国人俳優と一ヶ月間の共同創作を経て、モリエール『ドン・ジュアン』を演出した。